2006年3月19日

ハプニング続出! 「立川志の輔独演会」

今回の「ちがさき寄席」は立川志の輔師の独演会。なんと1000人以上収容の大ホール一回公演です。いつもなら、十分の一規模の小ホール二回公演でも半分くらいの入りなのに、大きく出たなぁ、と思いましたが、さすが知名度の違いでしょうか。見事なくらいの満席でした。

今日は私自身直前まで別の用事が入っていて、間に合うかどうかヒヤヒヤものだったのですが、なんとか5分前くらいに着き、やれやれと思ってちょこっと隣の友人と話したらすぐに開演。

当然最初は前座としてお弟子さんが出てきたのですが、ここで最初の驚き。

なんと志の輔師匠、まだ到着していないとのこと。渋滞に巻き込まれたらしいです。

そして、到着までは先遣隊のお弟子さん二人(志のぽんさんと志の春さん)で持たせるとのこと。ちょっと不安なスタートです。

お弟子さんたちも、そういった不安からなのか、普通、落語ではあり得ない1200人余りの満員のお客さんの前で上がったのか、噛みまくって結構気の毒でした。

そして、二人の落語が終わってそのまま休憩…。

師匠不在のまま四十数分が過ぎた頃、ようやく幕が上がって師匠登場です。

本人も相当焦っていたようで「私の独演会で私が出ないまま休憩になったのは、長い落語家人生で初めてです」とおっしゃっていました。そして「きっと茅ヶ崎のことは一生忘れないと思います」とも。

遅れた分、師匠の噺が短くなってしまうのでは、と心配しましたが、結果的には杞憂でした。
遅れた負い目からなのか、なんだかすごく力の入った噺を聞かせていただきました。

最初はその遅れた言い訳に始まり、小咄などそれなりに長い枕の後、「親の顔」という噺。後で調べたら有名な持ちネタのようですね。

テストで5点しか取れなかった子どもと一緒に学校の先生に呼び出されたお父さんの話です。息子の答えも個性的ですが、お父さんの答えはその上を行ってすごい。例えば「81個のみかんを3人で等しく分けなさい」という問題に、子どもの答えが「ジューサーでジュースにして分ける」。大きさも甘さもまちまちなみかんを等しく分けるには、ジュースにするしかない、って言われてみればその通り(^_^;。で、お父さんの答えは「81個のみかんはジューサーに入らないから分けられない」。

ネタも面白いけど、やっぱり語り口や「間」がさすがです。すっかり引き込まれてしまいました。

そして、本来なら休憩をはさむんでしょうが、休憩は先に取ってしまったので(^_^;、袖でそのまま着替えて再度師匠登場。この間2~3分。たぶん師匠ご自身は休憩なしのぶっ通し、という感じでしょう。

二つ目のネタは「井戸の茶碗」。これも有名な人情噺。屑屋さんが長屋の浪人から預かった仏像を若い侍に売ったところ、中から50両が出てきて、これを返すの返さないのと屑屋さんが振り回されて…、というところから始まるやつです。

いやー、良かったです。ただ、このクライマックスでまたハプニング。金を持って帰らないと斬ると息巻く浪人に、屑屋さんが「もう斬ってくださって構いませんが、その前にひとつだけ言わせてください」と言って構えたところで、客席から携帯の着信音…。虚しく響くその音に、師匠一言「電話ですよ」。そして「今いいところだったのに…。もう茅ヶ崎は絶対に忘れない」と(^_^;。

それでもしっかり気を取り直して最後まで無事演じられ、終わったときは予定時間を30分もオーバーしていました。

40分遅れで始まり、その後休憩なしで30分オーバーまで演ってくださったということは、元々の予定通り、ということなんでしょうね、きっと。

幕が下りても拍手は鳴りやまず、異例のカーテンコール。最後の挨拶も好印象。
ここのところ、言ってみれば「はずれ」続きだった「ちがさき寄席」でしたが、久々に大満足でした。

人気ブログランキング

コメント(4)

いつもはその落語を聞きにわざわざ東京まで行く私が、地元で、しかも普通ならなかなかチケットも取れない志の輔師匠の独演会を逃すのは非常に残念でしたが…こちらの記事で様子を教えていただけてよかったです!
そうそう、あの「間」とか仕草とかうまいな~って思いますよね。ああ、次回こそ乗りこまなきゃ!
…でもそんなハプニングがあったのでは
茅ヶ崎では当分やってくれないかしら…(笑)

Posted-by むさし :2006年3月19日 09:53

本当に、来られなくて残念でしたね。

例の携帯ですが、あの時点では修了予定時刻をだいぶ過ぎていたので、鳴らした方は約束でもあったのかもしれませんね。
であっても「切っとけよ!!」とは思いますが。

久々に名人芸を間近で観られて嬉しかったです。次回はぜひご一緒に!

Posted-by かれん :2006年3月19日 23:31

かれんさん

こんにちは、やってまいりました。
「ちがさき寄席」、よく駅のポスターなどでみかけてました。
途中でかかってきた携帯への対応なんか、機転がきいていて、志の輔師匠さすがですね。

ときどきお邪魔いたしますので、よろしくお願いいたします。
あっ、わたしも茅ヶ崎の住人ですので……

Posted-by Kevinの備考欄ジョーク :2006年3月20日 11:25

◆Kevinの備考欄ジョーク さん

レスが遅くなってごめんなさい。
茅ヶ崎の方だったのですね。
「ちがさき寄席」は時々大物が来るので、要チェックですよ。
チケットも割合取りやすいですしね。

しかし、この日にチラシもらったお隣の『湘南ひらつか寄席』は発売当日午前中で売り切れだそうです。さすが、小朝・正蔵・いっ平兄弟(^^;)。

Posted-by かれん :2006年3月24日 12:12

コメントする

※コメントについて
どなたでもコメントいただけますが、スパム防止のため、メールアドレスを必須とさせていただいています。(ダミー可)
cookie取得が不調のため、サインインしていただけると幸いです。各種IDをお持ちでなくても、このブログに登録することができます。(「サインイン」を選んで「サインアップ」してください。)
なお、サインインしてもお名前等入力欄が表示されますが、空欄にしておいてください。