2005年6月20日

歌劇「カルメン」バレエ「ボレロ」付

半年ぶりのオペラ鑑賞から先程帰宅しました。

今夜の演目は「チェコ国立ブルノ歌劇場引越公演『カルメン』バレエ『ボレロ』付」です。

いやー、発表になった時からすごーーく楽しみにしてたんですが、期待以上でした!

なんたって「カルメン」そのものが大好きな演目な上、「ボレロ」まで見せて(聞かせて)いただいて、物すごくトクした気分です。

まずは「カルメン」。序曲からしてメチャメチャ有名な曲ですが、相変わらず歌劇場専属のオーケストラの上手いことといったら。特に今回は50人以上はいようかという大編成で、オーケストラピットが狭くて気の毒でした。でも演奏は素晴らしかった。

外国の歌劇団の引越公演というのは、いつでもそうですが、オーケストラと合唱が素晴らしいです。特に今回は人数が多かったこともあってか、すごい迫力でした。

そして、カルメン役のヴィクトリア・マイファトヴァ。美人でスマート、おまけにダンスが上手。歌ももちろん素晴らしかったのですが、細いだけに音量は他のソリストさんの方が上だったかな。他のソリストさんたちも、いわゆる有名な人はいませんが、パワーがあって音色がきれいだし、雰囲気がそれぞれ配役に良く合っていて、とても楽しめました。

3幕の後に休憩を挟んで、いよいよバレエ「ボレロ」です。これ一曲でもお金が取れそうな演目が「付録」なんですから贅沢な話です。

今日の舞台装置は、奥に三階建ての建物があり、四角い窓(部屋)が左右それぞれ9つずつ、中央に各階1つずつの計12個あるものでした。

これが実は「ボレロ」の時の重要な舞台装置になっていたんです。

この一つ一つの部屋に、向かって右に男性が9人、女性が9人それぞれいて、例のメロディーの区切り、8小節ごとにスポットライトがあちこち切り替わり、ハイライトされた部屋のダンサーが1人ずつ踊っていきます。6人くらい終わったところでソリストの男女二人が部屋から舞台中央に下りてきて、パドドゥのような形になり、次いで男性側の9部屋がライトアップされてソリストと共に踊り、その後下りてきます。次に女性側9部屋がライトアップされて同じように踊り、全員が下りてきて、ソリスト2名プラス群舞の形になっていきます。

この演出とオーケストラの演奏が徐々に盛り上がっていくのが見事に溶け合って、実に素晴らしかった。もちろんバレエそのものも一人一人のダンサーが当たり前に上手です。この人たち、本来はオペラの「添え物」程度の扱いなんですよね…。

そして、最後の8小節では、曲の盛り上がりと共に感極まってきて、本当に鳥肌が立ってしまいました。いや、いいもの見せていただきました。

一応「ボレロ」は「カルメン」とは別の舞台ってことで、これ単独でカーテンコールまであった後に、「カルメン」の終幕である第4幕でした。第4幕はアリアもなくいま一つ盛り上がりに欠ける幕なので、ここに「ボレロ」を入れたんでしょうね。それでも「序曲」や「闘牛士の歌」を取り混ぜた合唱は聴き応えがありました。

今回で生でのオペラ鑑賞は8回目ですが、私の中でこれまでのベストは3年前に観たポーランド国立歌劇場の「トゥーランドット」(エヴァ・マルトン主演)でした。でも、今回はそれを超えて今までのベスト1になったかもしれません。とても素晴らしい夜になりました。

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