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“of course”は「オヴコース」?

水川青話さんで、外国人名もしくは外国映画のタイトル、果ては単語の日本語表記や発音についての話が取り上げられていまして(水川青話:・オスカー候補発表 それにしても)、内容について、大方は私も賛成なんですけど、一点気になったことがあり。

本来コメントで済む話なんですが、コメントは受け付けていらっしゃらないので、トラックバックさせていただきます。

財津和夫のせいで、たっくさんの日本人が「もちろん!」と言うつもりで「道まちがえた!(オフコース!)」と発音するようになった(ただしくは「オヴコース」)ことを思えば、「アビエイター」が腹立たしいことしきり。

えーと、これってひょっとして、バンドの「オフコース」のことなんでしょうか。だとしたら財津和夫じゃなくて小田和正では?、ってのはともかく、バンドのオフコースの綴りは「off course」で、それは間違いないですよね。

それで、私もそうなんですが、日本人の多くが「of course」を「オフコース」と発音するのは、学校でそう習うからではないでしょうか。私自身、中学生のときにそう習った記憶があります。

そうでなければ、普通は綴り通り「オヴコース」と発音しますよね。私は授業で「この場合は濁らない」とわざわざ教わった覚えがあるので、「オフコース」だとずーっと思ってましたし、大学でも英語専攻でしたが、それで通して何か言われたことは全然ありません。あ、どこかで「オヴコース」と発音してもいいのだ、という話は聞いた覚えがありますし、実際にそう発音する人にも会ったこともあります。でもこれって、たとえば「often」の「t」を発音する人がいたりいなかったりするのと同じようなことなんじゃないか、くらいに思ってました。(ちなみに「often」を「オフトゥン」と発音するのはイギリス人に多いですね。)

それでこのエントリーを読んでちょっと驚いて、辞書も引いてみましたが、写真の通り(見づらくてすみません)、「オフコース」でも良いみたいです。ただ、最初に「オヴ~」の方が出てきたので、そっちが主流なのかなー?、と意外でしたが。

何が言いたかったかというと、、「もちろん!」の意味で「オフコース!」と発音しても、たぶん間違いではないでしょう、ということでした。

でも、YKさんのおっしゃるように、名前を間違えたりするのは失礼でもありますから、なんとかしてほしいとは思いますね。過去の例でいうと「ロナルド・レーガン大統領」のように、最初「リーガン」と表記してたのがいつの間にか直った、ということもあったことですし。

この記事への過去のコメント

ご指摘おそれいります。すみません、たしかに小田和正ですね。直しておきます。

Posted-by YK :2005年1月26日 16:47

続けざまにすみません。慌てていて、書き途中で上のを送ってしまいました。「of course」の発音。なるほど辞書の発音記号ではそうなってるのですか。ただし、この場合でも、「f」の音を出すのに、唇をかんでることには違いので、カタカナの「フ」ではないんですよね。「フ」と「ヴ」の間というか。ちょっとその旨、自分のブログにも追記しますね。

Posted-by YK :2005年1月26日 16:53

なんどもすみません(英語学を専門にやったわけではないけど、こういうの結構好きなので)。ちなみに oftenの発音が「オフン」だったり「オフトゥン」だったりするのは、しかも「オフトゥン」と言うイギリス人は多いけど、アメリカ人はあんまり言わないのは、oftenの語源が「oft」だということに関係してるかもしれませんね。

言葉がより古い形でより古い土地に残り、発音が変化した(だいていは音が簡略化する)形でより新しい土地に伝播するのは、よくあることだったように思います。「アホバカ分布図考」にも相通じるかな、と。

(うちのブログに手を入れて、コメントも受け付けるようにしたのに、gooがメンテに入ってしまいました。明朝から見られるようです)

Posted-by YK :2005年1月26日 21:52

YKさん、私の失礼なツッコミにわざわざ応えていただいてありがとうございます。

そう、「フ」の発音については、自分では理解しているつもりです。 「ヴ」と同じ形の無声子音ですよね。でも、カタカナでは表記の区別がつかないので…。
言いたかったのは、「off course」も「of course」も同じ発音で間違いではないと思う、ということでした。

「often」については…。なるほど、そこまで考えませんでした(^_^;。
私は漠然と、アメリカ英語の方がイギリス英語より、全体に発音がくだけてる、というか、まるーい感じがするなー、って思ってました。
イギリス人は「~er」で巻き舌を使わないとか、「can」の発音が「キャン」より「カーン」に近いとか。

面白い話をありがとうございました。

Posted-by かれん :2005年1月26日 23:24

たびたびすみません。ちょっと勇み足したみたいなので、訂正です。言葉の伝播は、中心地で形がどんどん変化する一方、遠方に古い形のまま伝わるのが原則なので、上で書いた「oft」と「often」の伝わり方については引っ込めます。

イングランドとアメリカの発音の関係は、この辺が詳しくて面白いです。
https://en.wikipedia.org/wiki/American_English

Posted-by YK :2005年1月27日 15:41

なるほど、確かにリンク先を見るとそのように書いてありますね。(まだ全部読んでいませんが、なかなか面白いです。ありがとうございます。)

私はまた、伝わった先で勝手に変化するのかと思っていたので、リンク先にあるように、「アメリカの内陸部で、イギリスと接触がなくなったところは、古いままの言葉を話している」みたいな内容にちょっと驚きました。
なるほど、そう言われてみればそういうものかもしれませんね。

私なんかは、それこそ学生時代こういうことに興味を持ちながら、深入りしなかったので今更ちょっと後悔しています。
いくらでも勉強できる環境だったんですけど…(^_^;。

Posted-by かれん :2005年1月27日 18:01

コメント

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